LDNFIX 米指標でドル売り主導も、影響は一過性

2014年01月07日 01:01

 ロンドンフィックスにかけて為替はドル売りに。今週は週末の米12月雇用統計まで各種経済指標ならびに金融政策イベントを控えて動きにくいなかではあるが、そうした経済指標に先がけて発表された米12月ISM非製造業景況指数が市場予想を大きく下回る結果となったことに反応しドル売りが優勢となった。ただ、週末の米雇用統計を見極める上で重要とされる内訳の雇用指数については前月を上回る内容となり、一方向のドル売りを仕掛けるまでの材料には至らなかった。他の金融市場では、ダウ平均は狭いレンジでの推移ながら底堅さを示したものの、S&P500やナスダックは前営業日比マイナス圏での重い動きに。米債は買いが進み利回りは低下した。ただ、これらの金融市場の動意への為替の反応は限定的だった。
 ドル円は買い戻し一巡後は上値の重さから小幅反落。ロンドンタイムに入ってからはクロス円の上昇に助けられる格好で買い戻しが強まっていたドル円は、104.80円台まで上昇後はドル売り主導で上値の重さが目立つ格好に。ドルストレートもドル売り主導で上値を試すと、ユーロドルは1.3639ドル、ポンドドルは1.6434ドルまでドル売り・他通貨買いが強まった。資源国通貨は、豪ドル/ドルは0.89ドル半ば、NZドル/ドルは0.82ドル後半での比較的しっかり推移した。
 またクロス円は、ドルストレートの上昇が下支えに。ユーロ円は142.80円まで上昇し本日高値を更新。ポンド円は171円後半で底堅さを示したほか、豪ドル円は93円半ば、NZドル円は86円半ばで推移し、やや上値に重さこそみられたが、それまでの買い戻し基調を維持した