LDNFIX 注目イベント控え、欧州通貨は買い戻しが優勢

2013年07月11日 00:50

 ロンドンフィックスにかけては、欧州通貨の買い戻しが優勢となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録ならびにバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控えるなかで、昨日大幅下落した欧州通貨は買い戻される展開となった。関連市場でも、注目イベントを控えて調整の動き中心で、ダウ平均は小反落し、米長期債利回りは上昇するなど、方向性は定まらなかった。また米5月卸売在庫は、市場予想を下回る-0.5%と予想外のマイナスとなったが、反応は限定的だった。
 欧州通貨は対ドルで上昇。昨日、さえない英経済指標を受けてのポンド売りやアスムセンECB理事の発言と伊格下げを受けてのユーロ売りで欧州通貨は大幅下落した。本日のNYタイムでは、欧州通貨は買い戻しが優勢となり、ユーロドルは1.2862ドル、ポンドドルは1.4947ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9671CHFまでドル安・欧州通貨高となった。ただ、米10年債利回りが前日比プラス圏に浮上し、上げ幅を拡大する動きにドル高圧力が強まり、上げ幅は限られた。また、対円ではドル円の円高進行が重しとなり、ユーロ円は128円後半、ポンド円は149円後半、CHF円は103円半ばで伸び悩んだ。
 一方のオセアニア通貨は軟調推移。欧州株のさえない動きに続き、ダウ平均が前日比マイナス圏に転じたことで、NZドル/ドルは0.7796ドルまでレンジ下限を広げて、豪ドル/ドルは0.9235ドルを足もとの高値に0.91ドル半ばまで押し戻された。また対円でも、NZドル円は78.11円、豪ドル円は91.71円まで安値更新の動きとなった。
 このほかに、ドル円は100円前半での上下動。ドル円は欧州タイム序盤の99.78円を安値に100円半ばまで戻したが、上値も重く100円前半での推移が続いた。