LDNFIX 欧緩和見送りやインフレ回復示唆でユーロ急上昇
2014年03月07日 02:15

NYタイム序盤は、ECBの緩和見送りやインフレ率の回復示唆などを受け、ユーロが急上昇した。ECBは政策金利を0.25%に据え置き、上限・下限金利も変更しなかった。また、ドラギECB総裁は会見で、利下げやその他の追加緩和措置が選択肢であり、検討されたことに触れつつも、一方でインフレ率が徐々に上昇するとの見通しを示した。追加緩和が必要な状態ではないとされ、ユーロドルは1.37ドル半ばから一時1.3858ドルまで年初来高値を更新。ユーロ円は141円前半から1月16日以来の高値142.79円まで上昇した。
ドル円も、新規失業保険申請の減少など米指標結果を受けて、1月29日以来の103円台回復となり、103.17円まで上昇。ウクライナ情勢が沈静化して以降のリスク選好の強まりを加速させた。ただ、同水準を目先の上値に、上昇の勢いをいったん落ち着かせている。米1月製造業受注指数の結果が弱かったこともあり、その後は103円前後で推移した。
他通貨もリスク選好の強まりによる円売りや、ユーロに連れ高でドル売り・他通貨買いで上昇した。ポンドドルは1.6752ドル、ポンド円は172.56円まで買われた。資源国通貨も、豪ドル/ドルは0.9093ドル、豪ドル円は93.73円、NZドル/ドルは0.8489ドル、NZドル円は87.47円まで上昇。加ドルは、強い加2月Ivey購買部景況指数も後押しになり、ドル/加ドルが1.0956加ドル、加ドル円は94.09円まで加ドル高となった。

