LDNFIX 欧州通貨安・ドル高継続 共和党の妥協案伝わる

2013年10月16日 00:25

 NYタイム序盤は欧州通貨安・ドル高が継続。米暫定予算・債務上限引き上げに関し、ゆっくりだが進捗しているとの見方がドル買い・他通貨売りを支えた。ユーロドルは一時1.3479ドル、ポンドドルは1.5914ドルまで下落。米下院共和党が上院と異なる独自案を検討すると伝わると、瞬間的にドルが重くなり、ユーロドルが1.35ドル台、ポンドドルも1.59ドル後半まで戻した。ただ、その後に伝わった内容は、米下院が2月7日までの債務上限引き上げと1月15日までの暫定予算を提示するといった案だった。
 ドル円はドル買い地合いのなかでしっかり。下院が独自案を検討と伝わった瞬間こそ98.40円付近へ下押したものの、その後は98.60円前後へ戻した。しかしユーロ円やポンド円などクロス円の重さに圧迫され上値には重さが感じられた。ユーロ円は132.83円を安値に133円前後、ポンド円は156.86円を安値に157円前半から半ばで推移した。円相場は、共和党が一段の妥協案を提示してきたものの、オバマ米大統領や民主党指導部の反応が気になる状態で方向感は定まらない。
 オセアニア通貨は、底堅い欧州株の動きを受けた上昇の勢いは一服。米株式が軟調に寄り付いたこともあり、豪ドル/ドルは比較的底堅い動きを継続しながらも、ロンドンタイムにつけた0.9549ドルから0.95ドル前半へ、NZドル/ドルは0.84ドル付近から0.83ドル後半やや下押し。豪ドル円は93円後半、NZドル円は82円半ばを中心に推移した。