LDNFIX 欧州・オセアニア通貨で明暗、フロー主導も

2014年01月04日 01:32

 ロンドンフィックスにかけて、為替相場は欧州通貨とオセアニア通貨で明暗分かれる。本日は米国の主要経済指標の発表といった材料には乏しく、年始で週末という状況で積極的にポジションを傾けるには難しい環境ではあったが、それでもNY勢が参入すると動意づき、欧州通貨が軟調に推移する一方で、オセアニア通貨は比較的しっかりとした推移となった。そのほかの金融市場では、ダウ平均が寄り付きから堅調に推移し、米債については売りが優勢となり利回りは3%の大台を回復する程度まで上昇した。
 ユーロやスイスフラン(CHF)といった欧州通貨は弱い。ユーロドルは1.3600ドルまで売られたほか、ドルCHFは0.9047CHFまでドル買い・CHF売りが進んだ。また対円においても軟調で、ユーロ円は141.97円、CHF円は115.40円まで売られるなど、全般的に弱さが見られた。これといった材料もなく、フロー主導の展開も想定されるところ。
 一方、豪ドルやNZドルといったオセアニア通貨は底堅さ示す。株価との感応度が強いオセアニア通貨にとって、ダウ平均が寄り付きから堅調に推移していることが下支えとなったようで、豪ドル/ドルは0.9005ドル、NZドル/ドルは0.8317ドルまで上昇した。ただ、その後はダウ平均が伸び悩むと横ばいに転じたことにつれて上値追いも一服となった。対円については、豪ドル円は93円後半、NZドル円は86円後半と、こちらも堅調地合いとなった。
 最後にドル円に関しては方向感に乏しい。ロンドンタイム序盤に104.08円まで下落した後の買い戻し基調は維持したものの戻りも鈍く、104円半ばまでにとどまった。