LDNFIX 模様眺めムード強い、加ドルは軟調

2014年04月17日 01:17

ロンドンフィックスにかけては、手控えムードの強い展開に。NYタイム午後にイエレンFRB議長の講演や米地区連銀経済報告の公表を控えて、積極的な取引は見送られたようで、各通貨とも方向性は定まらなかった。また、政策金利が発表された加ドルは売りが優勢に。声明文がハト派寄りと受け止められたことが影響した。この日発表された米経済指標は、米住宅建設許可・着工件数はそれぞれ市場予想を下回ったが、鉱工業生産・設備稼働率は揃って予想比強めの結果となるなどまちまちだった。
 ドル円は、米長期金利がもち直し気味に推移したことで、102.30円付近まで下値を切り上げたが、上下の値幅は15bp程度と限られたレンジでの値動きだった。一方で、ユーロは軟調。引き続き通貨高に対する警戒がくすぶるなかで、対豪ドル・対ポンドでさえない流れとなったことが他通貨にも波及。ユーロドルは1.3804ドルまで下げ幅を拡大した。ポンドドルは堅調。英国の労働市場の改善が好感された。高値を更新するような勢いはなかったものの、本日の高値圏である1.68ドル付近でもち合った。
 オセアニア通貨もまちまち。豪ドルは対ユーロでの買い戻しが進んだ影響から、豪ドル/ドルは0.93ドル後半まで切り返した。NZドル/ドルは上値の重い展開。予想比弱めのNZ消費者物価指数の結果が尾を引き、底割れこそしなかったものの0.86ドル前後では戻りは鈍かった。
 加ドルは軟調。カナダ銀行は、政策金利を予想通り1.00%に据え置くことを決定した。これを受けて瞬間加ドル買いが強まったが、今年の成長率見通しが従来の+2.5%から+2.3%へ下方修正されたほか、インフレについても依然として下振れリスクを警戒していることが明らかとなり、加ドルは売り直された。ドル/加ドルは1.0960加ドルまで加ドル高が進んだ後に1.1034加ドルまで、加ドル円は93.29円まで上昇後に92円後半まで加ドル安が進んだ。その他のクロス円は、ドルストレートに連れて上下動した程度で、主体性のない値動きだった。
 
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