LDNFIX 方向性見定めづらい、豪ドルはしっかり
2014年03月22日 01:25
ロンドンフィックスにかけての為替市場は落ち着いた展開。EUのロシアへの追加制裁措置をめぐる話題で、制裁が政治・軍事面に焦点を当てたものにとどまるとの一部報道を受けて、経済的な影響が限られるとの見方から、ユーロが買い戻される場面があったほか、株高を手掛かりに資源国通貨の一部が高値を更新する動きも見られた。しかし、方向性を決定的にするような材料はなく、全体的には各通貨の動きは見定めづらかった。
ユーロドルは、EUのロシアに対する制裁措置をめぐる懸念が緩和した場面で、1.3811ドルまで上昇幅を拡大。ユーロ円も141.30円までレンジ上限を広げた。ただウクライナ情勢をめぐっては、プーチン露大統領がクリミア編入を完了させるための法案に署名し、ロシアでのクリミア編入に関する法的手続きが完了するなど、先行きに対する不透明感が残っていることから、ユーロの上昇も限定的だった。
その他では、資源国通貨はしっかり。株価上昇が下支えとなった。豪ドル/ドルは0.9094ドル、豪ドル円は約1週間ぶりの高値となる93.08円まで上昇幅を広げた。また、加2月消費者物価指数が総合・コアで予想を上回ったほか、同1月小売売上高も予想より強い伸びが確認されたことを受けて、ドル/加ドルは1.1174加ドル、加ドル円は91.51円まで加ドル高が進む場面があった。加2月消費者物価指数は市場予想+1.0%とのところ+1.1%、同コアは+1.2%(予想 +1.1%)、 1月小売売上高(前月比)は+1.3%(予想 +0.7%)だった。また、独自材料に欠けたドル円は、他通貨の影響を受けて小幅に上下動するも、目立った動きは見られず、102.30円付近でのもち合いを続いた。