LDNFIX 強い米雇用指標でドル買いも、勢いは限定的

2014年01月09日 01:05

 ロンドンフィックスにかけて、ドル買いに傾斜後は反転。米12月ADP全国雇用者数が市場予想の20.0万人増に対し、23.8万人増と好結果となったことを受けて、発表後は米10年債利回りの急騰とともにドル買いが優勢に。ただ、この後に量的緩和(QE)縮小を決定した前月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表されるほか、週末には米12月雇用統計を控えていることもあって強いトレンドを形成するほどの動きとはならず、ドル高一巡後は売りに押される展開となった。そのほかの市場では、ダウ平均が寄り付きから下げ幅を拡大させ前日比100ドル超の下落を見せた後は持ち直す格好となっている。前述の米雇用指標の好結果も一定の支えにはなったようだ。
 ドル円は戻り試すも限定的。米雇用指標の好結果を受けてドル買いに傾斜したことから、米10年債利回りの上昇も後押しに105円の大台を回復させたものの、本日高値となる105.14円の更新はならず104円後半へ押し戻された。みずほ証券・投資情報部 チーフFXストラテジスト 鈴木健吾氏は「104円半ばから後半は米雇用統計の結果を受けて上下どちらを試すにも居心地のよい水準」と指摘していた。
 ドルストレートはドル買いが先行した局面では上値が重くなったが、その後は一転して上値を試す展開で、ユーロドルは1.3567ドルを安値に1.36ドルの大台を回復。そのほか、ポンドドルは対ユーロでの上昇を後押しに1.6471ドルまで買い進まれた。資源国通貨は、豪ドル/ドルは0.8952ドル、NZドル/ドルは0.8319ドルまで反発し、いずれも本日高値を更新した。
 クロス円は、ドルストレートの動きにつれ高となる格好で、ポンド円は172.73円、豪ドル円は93.83円、NZドル円は87.22円まで上昇。ユーロ円は142円半ばと上値の重さが目立ったが、それでも142.21円の本日安値を示現後からの買い戻し基調は継続させた。