LDNFIX 地政学リスク後退で円売り、ドル円は102円台
2014年03月05日 01:47

NYタイム序盤は、ウクライナ情勢の緩和を背景に、リスク回避姿勢の後退から比較的安全な資産とされる円が売られた。ダウ平均が前日比200ドルを超える上昇、大証日経平均先物が夜間取引で日中取引終値を100円以上も上回る動きをながめ、ドル円は102.23円まで上昇した。米10年債利回りがロンドンタイムにつけた2.66%台を回復したことや、対ユーロでのドル強含みも支えとなった。
ユーロはNY入りにかけ、やや仕掛け的な買いでロンドンタイムまでのレンジを上抜く動きを見せ、ユーロドルは1.3782ドル、ユーロ円は140.46円まで上昇した。しかし後続の買いがなく伸び悩んで反落。著名シンクタンクが、6日の金融政策決定でECBが非伝統的な手法による緩和策を採用するとの見解を示したことも重しとなったもよう。ユーロドルは1.3730ドル付近まで水準を下げた。しかしユーロ円は140.10円台まで一時下押したものの、円売り地合いの強まりを支えに、140.40円付近まで戻す場面も見られた。
他通貨も対ドル・対円でまちまち。ポンドドルはユーロドルに連れ安で1.6650ドル台へ下押す重い動き。豪ドル/ドルは0.89ドル半ば、NZドル/ドルは0.83ドル後半で推移した。一方でポンド円は一時170.38円まで上昇。豪ドル円は91.43円、NZドル円は85.71円、加ドル円も92.17円と、円売りの流れを後押しにクロス円はじり高となった。
