LDNFIX 円高・ドル高だが強い米住宅指標で流れが変化
2014年02月27日 01:15
ロンドンフィックスにかけての為替市場は円高・ドル高に振れた。NY序盤から欧州通貨や資源国通貨に対してドルが堅調に推移し、クロス円中心に円買いが進んだ。目新しい手がかりは見当たらなかったが、EUとロシアの狭間で揺れるウクライナの今後が危惧されユーロの重しとなったようだ。月末要因によるドル買い戻しも一因。ドル円はクロス円の下げに圧迫され、小幅に安値を塗り替えている。
この日発表された1月の米新築住宅販売件数は減少予想に反して増加し、2008年7月以来の高水準となった。本件数は年末にかけて伸び悩んでいたものの、穏やかな増加傾向があらためて示された。発表前にかけて進んだ円高はドル円が下げ渋ったことで一服しているが、対主要通貨でのドル高を後押しする格好となった。
ユーロドルは1.3664ドルまで下げ幅を拡大。ポンドドルは1.6622ドル、豪ドル/ドルは0.8957ドル、NZドル/ドルは0.8292ドルまで安値を塗り替えた。ドル/加ドルは1.1116加ドルまでドル高・加ドル安推移。
ユーロ円は139.66円、ポンド円は169.96円、加ドル円は91.91円、豪ドル円は91.59円、NZドル円は84.74円まで下落。ユーロ売りに加えて円が買われ、ユーロ円が円高を主導する展開に。米新築住宅販売件数の発表前には警戒感から思惑的な円買いが入った印象もある。ドル円は102.10円まで小幅に安値を塗り替えた。ただ、米新築住宅販売件数が強かったことでドル円は102.30円付近まで戻し、クロス円の円高推移は一服。米株価指数はしっかりとした足取りとなっており、米長期債利回りの低下は一巡している。