LDNFIX 円安基調継続だが、感謝祭で市場参加者限定

2013年11月29日 01:25

 ロンドンフィックスにかけての為替市場では、ドル円やユーロ円、ポンド円などクロス円の一角が底堅かった。ドル円は102.38円、ユーロ円は139.18円、ポンド円は167.32円まで高値を塗り替えた。ぜい弱さはあるものの、ユーロ圏の景気回復がゆっくりと進展していると見られているうえ、イングランド銀行(BOE)は住宅市場の支援策を来年打ち切ると発表するなど住宅市場の回復が順調に進んでいることが背景。また、主要国が景気回復局面のなかでも景気に親和的な金融政策を続けると見られていることがリスク選好の円売りを後押ししている。ただ、本日はNY市場が感謝祭で休場のため市場参加者は乏しく、値動きは乏しい。ポンドドルは1.6358ドルまで高値を伸ばしたが値幅は限定的。ユーロドルは1.36ドルちょうど前後で小高く推移している。
 一方、欧州通貨とは対照的にオセアニア通貨はさえない。ロンドンフィックスにかけて資源国通貨売りが入り、NZドル/ドルは0.8113ドルまで下げて本日の安値を更新。豪ドル/ドルも強い豪民間設備投資額が発表された後の上げ幅をほぼ解消し、0.9080ドル付近まで伸び悩んだ。豪ドル円は92.90円付近、NZドル円は82.94円まで失速。対ユーロでもオセアニア通貨売りが入った。月末のリバランスがらみの動きだと思われる。ドル/加ドルも1.0598加ドルまで加ドルが弱含んだ。7-9月期の加経常収支が弱かったことも加ドルの重し。