LDNFIX 円売り優勢も方向感は見定めづらい

2015年02月28日 02:06

ロンドンフィックスにかけては、円売りが優勢に。目立った材料が見当たらない中で、月末関連のフローが円の上値を重くした。ドル円は119.74円まで上昇した。クロス円では、ポンド円が185.01円、スイスフラン円が126.28円、豪ドル円が93.65円、NZドル円が90.56円、加ドル円が95.85円までそれぞれ上伸した。ただ、週末を控えているほか、来週の米雇用統計を見極めたいとの思いもあって、積極的な取引は見送られたようで、取引は盛り上がりに欠けた。
 
一方で、ユーロドルは1.1200ドルを挟んで振幅。市場予想を上回った独消費者物価指数・速報値を受けて、1.1245ドルまで買いが先行した。その後は、ユーロ圏の緩和マネーへの警戒感や、対スイスフランでのユーロ売りを受けて反落。1.1176ドルまで足元の安値を塗り替えた。ユーロ円も133.45円まで下押しした。ただ、材料不足からユーロ売りも続かず。下げ一巡後に切り返すなど、比較的限られたレンジで振幅した。
 
他通貨は、クロス円と対ドルの動向に挟まれて方向性が見極めづらかった。豪ドル/ドルは0.78ドル前半、ドル/加ドルは1.24加ドル後半、ポンドドルは1.54ドル前半から半ばで上下した。
 
本日発表された米経済指標では、米10-12月期GDP・改定値は+2.2%と、速報値の+2.6%から下方修正された。ただ、修正幅が市場予想+2.0%よりは小幅だった。これ以外では、2月シカゴ購買部協会景気指数が45.8と、2009年以来の低水準に落ち込んだほか、米2月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は95.4と、速報値の93.6から上方修正された。ただ、経済指標への反応は大きくなく、手掛かりにはならなかった。