LDNFIX 円売り優勢、中国金融政策関連や米株が寄与

2013年11月20日 00:59

 ロンドンフィックスにかけては円売りが優勢。ロンドンタイムに伝わった人民元の1日に変動幅拡大といった方針を受けて瞬間的にドル売りが見られていたが、NYタイムに入ると人民元の変動幅拡大が世界経済にとってポジティブといった面が意識されたようで、リスク選好にともなう円安という形で波及することとなった。また、ダウ平均が序盤は一進一退となったが底堅さを示すと、結局上値を試したことも大きく寄与した部分がありそうだ。そのほか単独材料としては、コンスタンシオECB理事「技術的なレベルでのQEの議論はない」、「QEは可能性のある手段」と述べたことが意識されたようでユーロは瞬間的に売られる場面が見られた。ただ勢い自体は限定的なものにとどまった。結局はダウ平均の上昇を支えに円売り主導でクロス円が上値を試すという流れが色濃く出る相場となった。またドル円もクロス円と同様に上値を試し100円の大台を回復させている。
 クロス円は上昇。堅調地合いとなったダウ平均の上昇に後押しされる格好で、クロス円は買いが優勢となり、ユーロ円はリアルマネー系の買いなども追い風に上値を試すと135.58円を示現し年初来高値を更新。また、ポンド円も161.37円まで買われた。そのほか、豪ドル円は94.46円、NZドル円は83.70円、加ドル円は95.93円と円売り主導で資源国通貨も全面高となった。ドル円は100円の大台を回復させるとさらに上値を試し100.18円まで上昇した。
 ドルストレートでは、ユーロドルは1.3488ドルを安値に1.3540ドル台まで上昇し本日高値に迫ったほか、ポンドドルは1.6060ドルまで売られた後は対円の上昇に引っ張られて1.6120ドル水準まで戻した。資源国通貨では、豪ドル/ドルは0.94ドル前半、NZドル/ドルは0.83ドル半ばでしっかりとした推移となった。