LDNFIX 円全面高、豪ドル円は重要サポート割り込む

2013年07月27日 00:38

ロンドンフィックスにかけては円全面高に。米7月ミシガン大学消費者信頼感が上方修正され、2007年7月以来の高水準を示現したものの、夏休みシーズンに入り短期筋などの動きが鈍ってきていることなどの特殊要因もあって、ドル買いで反応するようなこともなく、あくまでの円ショートの巻き戻しが主体と見られる円高局面が続いた。また資源国通貨に関しては、金や原油といった商品相場の下落が重しとなり、豪ドル円については重要サポートラインを割りこむなど、一貫して売り基調の強い相場となった。ただし、調整主体の動きがメインであり、投資家のリスク回避にともなう動きと判断するにはいささか材料に欠けた。

ドル円・クロス円は下落。前述した通り、円全面高となるなかでドル円は97.95円まで下落し6月27日以来の98円の大台割れを示現。クロス円も、ユーロ円が130.09円、ポンド円は150.73円、スイスフラン(CHF)円は105.56円まで売り込まれた。また資源国通貨については、円高に加え金や原油といった商品相場の下落が重しとなり、円高が落ち着いた局面でも下げ幅を広げると、豪ドル円はサポートされ続けていた昨年10月以降の上昇トレンドラインをブレイクし90.57円へ下落し、NZドル円は79.06円、加ドル円は95.28円まで本日安値を更新した。

一方、ドルストレートに関しては商品相場の下落から資源国通貨への売りが見られたものの、全般的に見るとレンジも狭く動意に欠ける展開。ユーロドルは1.32ドル半ばから後半でのもみ合い、ポンドドルは対円・対ユーロでのポンド売りも響き1.5360ドルまで売られたが、やはり限定的な動きにとどまった。資源国通貨は売りに押され、豪ドル/ドルは0.9227ドル、NZドル/ドルは0.8054ドルまで下落、ドル/加ドルは1.0303加ドルまで加ドル売りが進んだが、対円での動きと比較してやはり動意は鈍かった。