LDNFIX 円全面安、ドル円は101円の大台を回復

2013年11月22日 01:36

 ロンドンフィックスにかけては円全面安。はっきりとした円安材料は見当たらない状況であったが、東京タイムからの流れを引き継ぐ格好に。また、昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の内容により、来年3月との見方が大勢を占めつつあった量的緩和(QE)縮小が前倒しされるとの声もいくつか聞かれ、円売りに加えてドル買いといった側面も本日の相場に大きく寄与した。また、昨日話題となった、欧州中央銀行(ECB)による預金金利のマイナスに踏み込む措置については、ドラギ総裁から「マイナス預金金利を暗示しようとは思わない」との発言が聞かれてことから、下落基調を辿っていたユーロは買い戻しが進み、結果としてユーロ円の上昇を後押しすることとなった。
 円は全面安。前述した通り、円安を積極的に促すような材料はなかったものの、ドル・ユーロ単独での材料などもあってドル円・クロス円は上値を試す展開に。ダウ平均の上昇にともない安全資産である米債が売られ利回りが上昇したことも一定の後押し要因となったようで、ドル円はオプション(OP)バリアの防戦売りをこなしながら101円の大台を回復するとストップロスの買いを巻き込んで101.12円まで上昇した。またクロス円も、ユーロ円が136.04円まで上昇し、2009年10月以来の大台に。さらに、ポンド円は163.18円を示現した。ただ資源国通貨については、豪ドル円は93円半ばで、NZドル円は83円ちょうど近辺で上値は重く、クロス円のなかでも明暗分かれる結果となった。
 ドルストレートは堅調。ユーロドルは1.3477ドルまで上昇したほか、ポンドドルは1.6150ドルへ上昇。一方資源国通貨は、豪ドル/ドルは0.92ドル半ば、NZドル/ドルは0.82ドル前半で推移し、対円と同様に上値の重さが見受けられた。