LDNFIX 全般的に動意は乏しいが、ポンドは一段高に
2013年12月27日 01:36
ロンドンフィックスにかけて、為替相場は全般的には方向感に欠けるも、ポンドは一段高に。クリスマスは通過したものの、欧州各国が引き続き休場となり為替相場の動意は鈍く、休場明けの米国においても年末に向けて休暇に入っている市場参加者が依然として多いなかで明確な方向感を示すほどの積極的な取引は手控えられた。ただ米株に関しては、米新規失業保険申請件数の予想比好結果や、17-18日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)において量的緩和(QE)縮小が決定されたものの、長期的な低金利政策の方針が基本的に維持されたことで大きく上昇した勢いを継続させる格好となり、心理的節目であった16400ドルの大台をあっさりとこなした。
ポンドは堅調。年末を控えて積極的な取引が手控えられるなかで、ポンドは対ユーロでの上昇がけん引する格好で対ドル・対円でも大きく上昇幅を広げ、ポンドドルは1.6438ドルまで買い進まれたほか、ポンド円は172.20円まで上昇し、2008年10月以来の172円台を示現した。またユーロポンドも0.8330ポンド水準までポンド高が進んだ。
そのほかの通貨ペアは、ユーロドルが1.3700ドルちょうど近辺で底堅さを示したほか、ユーロ円も143円前半でしっかりとした推移となった。一方、資源国通貨はやや上値の重さがみられ、豪ドル/ドルは0.8876ドル、NZドル/ドルは0.8150ドルまで売られた。対円も豪ドル円は92.97円、NZドル円は85.34円まで下押し、レンジは狭かったものの資源国通貨の弱さを印象づけた。ドル円に関しては105円を試す流れのなかでオプション(OP)・バリアの防戦売りが意識され伸び悩む展開が続き、そうした上値の重さも嫌気されると104.60円台まで小幅に下押した。