LDNFIX リスク回避続かず、米耐久財受注や議長証言で

2014年02月28日 01:51

ロンドンフィックスにかけての為替市場では、円売りやドル売りが入った。ロンドン午前までウクライナ問題を背景に円高・ドル高に振れたが、ロンドンフィックスにかけては流れが反転。米新規失業保険申請件数は弱かったが、米耐久財受注が好感された結果、リスク回避的な流れが押しとどめられた。イエレンFRB議長の証言内容はバランスがとれていたが、どちらかと言えばややハト派寄りのようにも見えた。
 イエレンFRB議長は「賃金の伸びがかなり鈍いことは労働市場が正常ではないことを示す」と述べ、労働市場に対する慎重な発言を繰り返している。「低インフレのおかげで雇用を促進する余地がある」とも発言。また、弱い米経済指標の背景には悪天候があるとしながらも、すべてを天候が要因だと判断しておらず、「天候の影響にしっかりと対処しなければならない」と語った。量的緩和(QE)については今秋での終了を示唆しつつ、低金利政策の継続をあらためて意識させている。
 ユーロドルは1.3717ドル、ポンドドルは1.6699ドルまで上昇に転じている。NZドル/ドルは0.8392ドルまで上値を伸ばしたほか、豪民間設備投資の弱さが嫌気されていた豪ドル/ドルは0.8971ドルまで反発。
 ユーロ円は140円ちょうど付近、ポンド円は170円半ば、豪ドル円は91円半ばまで戻し、本日これまでの下げ幅をほぼ帳消しに。ドル円も102円前半まで切り返している。