LDNFIX リスク回避ムードが緩和、円売りが先行
2014年03月18日 01:48

ロンドンフィックスにかけては、リスク回避の巻き戻しが優勢に。アジア株式市場が堅調だったほか、クリミア自治共和国で実施された住民投票が大きな波乱なく終了し、露株式市場が上昇したことで投資家のリスク回避姿勢が後退した。ただ、ウクライナをめぐる問題が解決したわけではなく、今後も不安要素となる可能性はあることから、その勢いは限定的だった。また米国は、露当局者7人、ウクライナ当局者4人に制裁を発動することを発表したが市場の反応は限定的だった。また、この日発表された米経済指標は米3月NY連銀製造業景況指数が+5.61と、市場予想+6.50を下回った一方で、米2月鉱工業生産・同設備稼働率は揃って予想を上回るなど強弱まちまちだった。
ドル円・クロス円は買いが先行。ロンドン午前までの流れが尾を引く中で、ドル円は101.88円と先週末高値に並んだほか、ユーロ円は141.97円、豪ドル円は92.56円までそれぞれ本日の高値を塗り替えた。ダウ平均が一時200ドル超上昇したことも、ドル円・クロス円を下支えした。しかし、株価の上昇が一巡すると、ドル円・クロス円も上昇幅を縮め、ロンドンタイム以降の上げ幅の多くを削った。
ユーロドルの上昇も一服。一時1.3948ドルまで上値を伸ばしていたユーロドルは、ユーロ円が頭打ちとなる動きにあわせて、1.3920ドル台まで押し戻された。一方で、豪ドルはじり高。リスク回避の動きが緩和したことを好感した流れ継続し、豪ドル/ドルは0.9098ドルまでレンジ上限を拡大した。

