LDNFIX リスクオフ一服も米指標弱くドルは軟調
2014年03月15日 00:14

ロンドンフィックスにかけてはリスクオフ地合いが一服した。ダウ平均は取引開始直後こそ売りが先行したものの、前日の大幅下落の反動もあって一時プラス圏を回復させるなど底堅く推移。米長期金利も朝方の下押しから2.65%付近へ水準を戻した。週末にはクリミア自治共和国でロシアへの編入の是非を問う住民投票が予定されており、警戒感は引きつがれていたため巻き戻しの動きも限定的だったが、この日発表された米経済指標が弱かったにも関わらず関連市場の動意が限られていたことでドル円やクロス円は小幅に買い戻された。ただ、米2月生産者物価指数や米3月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が市場予想を下回ったことでドルは下落した。
ドル円は米物価指標の結果を受けて101.21円まで売りを先行させたが、3日安値101.20円を前に下げ止まると株価や長期金利の持ち直しを背景に102.55円前後まで買い戻された。ドルが弱含むなかでユーロドルが上方向のストップロスの買いを巻き込んで1.3939ドルまで急騰したことで、ユーロ円は140.46円を安値に141.50円まで買われて高値を塗り替えた。ポンド円は168円後半、豪ドル円は91円後半、NZドル円は86円後半まで安値から小幅に反発。ポンドドルは1.66ドル前半で下値が固く、豪ドル/ドルは0.9050ドルまで高値を更新した。

