LDNFIX ユーロ買い先行後は、円売り強まる

2014年02月07日 01:24

 ロンドンフィックスにかけては、ユーロ買い先行後は円売りが強まる。注目された欧州中央銀行(ECB)理事会では政策金利は現行の0.25%に据え置かれ、ドラギECB総裁の記者会見では「金利を長期にわたって現行かそれ以下の水準に維持することを改めて表明」との内容が示された。ただ、同総裁がデフレの認識を示さなかったこと、そして不胎化オペ停止の協議もされなかったことなどの内容に反応する形で、会見が進むにつれてユーロは買い戻しが強まった。その後、米株高・債券安を背景にユーロ主導の動きから円主導の展開となり、ドル円・クロス円は上昇幅を広げた。
 ユーロは買いが優勢に。ドラギ総裁から追加の緩和策が示されなかったことが材料視され、ユーロドルは1.3619ドル、ユーロ円は138.82円まで上昇。またユーロポンドは0.8340ポンド水準までユーロ高・ポンド安が進んだ。
 クロス円は堅調。ユーロ高にともなうユーロ円の上昇、そして米株高を背景とした円全面安からクロス円は全般的に上値を試すと、ポンド円は166.57円、豪ドル円は91.52円、NZドル円は84.35円まで買い進まれた。一方加ドル円は、加12月貿易収支の結果が芳しくなかったことで91.11円まで売られる場面こそ見られたが、その後は円売りが主導する中で92.01円まで反発した。ドル円に関しては米株の上昇にともなう米債利回りの上昇を支えに102.01円まで買い進まれた。
 ドルストレートは、ポンドドルは1.63ドル前半、豪ドル/ドルは0.89ドル後半、NZドル/ドルは0.82ドル半ばでのしっかりとした推移。一方、加ドルは対円と同じく売りが強まる局面では1.1122加ドルまでドル買い・加ドル売りが進んだが、その後は小動きとなった。