LDNFIX ユーロ売り失速、債務交渉は始まったばかり
2015年02月10日 01:17
ロンドンフィックスにかけては、ユーロにショートカバーが入った。NY朝方にかけては、ギリシャ債務交渉行方が相変わらず不透明であることからユーロドルは1.1270ドル、ユーロ円は133.68円まで安値を更新した。週末のギリシャ議会で、ツィプラス・ギリシャ首相は合意済みの緊縮措置見直しについてあらためて言及している。ユーロ売りが一巡すると、ユーロドルは1.1350ドル付近、ユーロ円は134.60円付近まで切り返し、ユーロドルは小幅高に転じた。欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)からの金融支援は2月末に期限を迎えるため時間はないが、ギリシャの債務交渉は始まったばかりで、ユーロを一段と圧迫するような状況にはまだ陥っていない。ギリシャ総選挙で急進左派が大勝したときから不透明感はほぼ同じである。
資源国通貨は買い優勢。ドル/加ドルは1.2429加ドルまで加ドルが高値を更新。加ドル円は95.53円まで強含み。時間外取引で一時伸び悩んだNY原油には買いが再度強まっている。豪ドル/ドルは0.7835ドル、豪ドル円は92.98円まで上昇に転じた。週末の中国貿易統計で輸入が大きく落ち込んだことを消化している。NZドル/ドルは0.7440ドル、NZドル円は88.30円まで高値を更新。
ドル円は118円半ばで小動き。ギリシャの先行き不透明感から118.44円まで重くなったものの、先週末の強かった米雇用統計の余韻もあって下値は限定的。