LDNFIX ユーロは売り先行、ECB総裁発言が重しに

2014年01月10日 01:01

 ロンドンフィックスにかけて、ユーロは下落後に買い戻される。欧州中央銀行(ECB)理事会後のドラギECB総裁の会見において「政策は必要な限り長期間にわたって緩和的に維持」、「ECBは金利が長期間にわたって低水準にとどまると想定」とこれまで通りの内容が示されたほか、「フォワードガイダンスの文言を強めた」との発言を受けてユーロは売りで反応した。ただ、会見の内容自体はこれまでのものを踏襲した格好で新鮮味に欠け、売り一巡後はロンドンフィックにかけて買い戻される展開となった。
 ユーロは売りが先行。前述した通り、ECB理事会後のドラギ総裁の会見を受けてユーロは売りが強まると、ユーロドルは1.3548ドル、ユーロ円は142.05円まで下落。ユーロポンドも0.8231ポンドまで売られた。ただ、本日に関しては材料出尽くしもあってECB総裁の会見の終了を待ってロンドンフィックスにかけては持ち直すこととなった。
 そのほかのクロス円はもみ合い。材料のあったユーロを除き、明日に米12月雇用統計を控えるなかでは動意も鈍く、ポンド円は172円半ば、豪ドル円は93円前半、NZドル円は86円半ばで推移したほか、ドル円も104円後半での推移となり、NY勢の参入後も動意は著しく鈍かった。
 ドルストレートでは、ポンドドルは1.64ドル半ば、豪ドル/ドルは0.88ドル後半、NZドル/ドルは0.82ドル半ばを中心とした動きとなり、いずれも小動きにとどまった