LDNFIX ユーロは「いって来い」、ECB理事の発言重しに
2013年11月14日 01:59
ロンドンフィックスにかけて、ユーロには買い戻しが入ったものの明確な方向感は出ず、プラートECB理事が「マイナス金利の適用は可能」と述べたことが意識され反落するなど、薄商いのなかで瞬間的な動きは見られたが、全般的には動意は限定的。明日にイエレン次期FRB議長の指名公聴会が控えており、本邦証券筋からも「カギを握るのは米国サイドのファンダメンタルズと金融政策」との声が聞かれるなかではヘッドラインに流される局面があったとしても積極的にポジションを構築する動きは手控えられたのではないか。
ユーロは「いって来い」。まず、ロンドン勢の参入後は対ポンドでの下落が重しとなりユーロは対ドル・対円でも下げ幅を広げる展開に。その後、NYタイムに入ってくると今度は買い戻しが進んだが、プラートECB理事のマイナス金利の適用に関する肯定的な意見を材料に再び売りが強まると、対ドルは1.3390ドルまで下落し本日安値を更新。また、対円は133円台での狭いレンジではあったが「いって来い」となった。ユーロポンドについては、0.8379ポンドまで売られ大台を割り込んだ後はいったんは持ち直したものの、その後再びユーロに売りが入るなかで0.83ポンド後半を中心とした推移となった。
そのほか、ドルストレートではポンドドルは1.59ドル後半で推移。1.6ドルの大台については瞬間的に上抜ける場面はあったものの、積極的に上値を試すような展開ともならなかった。資源国通貨は、豪ドル/ドルは0.93ドルちょうど近辺、NZドル/ドルは0.82ドル前半を中心とした推移で、いずれにせよ動意は限定的だった。
クロス円は、ポンド円は159円ちょう近辺で推移し、伸び悩みこそ感じられたが堅調地合いを維持した。そのほか、豪ドル円は92円半ばを中心とした狭いレンジで推移し、NZドル円も82円ちょうど前後で推移した。ドル円は99円半ばでのもみ合いとなり、米債利回りの低下やダウ平均が軟調地合いとなっても動きはほぼなかった。