LDNFIX ポンド高継続、円は上値重い
2013年12月19日 01:18

ロンドンフィックスにかけては、ポンド高・円安。本日発表された強い英雇用統計を受けて、イングランド銀行(BOE)が早期に利上げに踏み切るとの観測が高まったことが背景に。ポンドドルは1.6405ドル、ポンド円は169.37円まで上昇幅を広げた。英雇用統計は、英11月失業者数が市場予想を上回る3万6700人減となったほか、国際労働機関(ILO)ベースの失業率は7.4%と、前月の7.6%から改善した。イングランド銀行は、現行の刺激策を見直す一つの判断材料として、ILO基準の失業率7.0%を示している。
また、円は上値の重い展開。本日発表された米11月住宅着工件数が109.1万件と市場予想95.4万件を上回り、2008年2月以来の高水準となったほか、米11月建設許可件数も100.7万件と好調だったことで、米経済に対する前向きな見方が強まった。ドル円は、米長期金利が2.88%付近まで水準を上げるなかで、103.28円まで上昇幅を拡大。クロス円は、ドル円やポンド円の上昇を通じた円安の流れに加えて堅調な株価動向も手伝って、ユーロ円は142.07円、スイスフラン円は116.42円、豪ドル円は91.89円までレンジ上限を広げ、NZドル円は85円前半、加ドル円は96円後半まで水準を戻した。
その他の通貨は、午後にFOMCの結果公表を控えやや動きづらさはあったが、全体的なドル買いの流れに押されて上値は重かった。ユーロドルは、好調な経済指標に伴うポンド高・ドル高を通じて、1.3732ドルまで売りが先行。売り一巡後は1.37ドル半ばまで買い戻されたが、米長期金利の上昇に伴うドル買いの流れから戻りは鈍かった。この間、ノボトニー・オーストリー中銀総裁の「成長と雇用を促進するために金利は低い状態が維持されるだろう」、「実質金利のマイナスは一定のサイクルのなかで避けられない」とのハト派な発言が伝わったが、こちらへの反応はほとんど見られなかった。それ以外では、豪ドル/ドルは、0.8880ドルに設定されていたまとまったストップロスの売りをこなして0.8868ドルまで下落。8月5日につけた年初来安値0.8848ドルに迫った。NZドル/ドルは0.8226ドルまでレンジの下限を広げた。
