LDNFIX ポンド以外の弱さ継続、ドル円は小動き

2014年01月18日 01:43

 NYタイム序盤は対ドルで多くの通貨が下落幅を広げたものの、ドル円は104円前半で小動き。ポンドドルは強い英小売売上高を受けて急騰したロンドンタイム以降の底堅さを維持した。NYタイム発表の米12月住宅着工・建設許可件数が強弱まちまち、米12月鉱工業生産は市場予想通りの前月比+0.3%だった。鉱工業生産までを比較的無難にこなし、米10年債利回りがいったん2.86%手前まで上昇する場面もあった。しかし米1月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値の発表を前に金利上昇の動きは滞り、同指標が80.4と市場予想の83.5や前月の82.5より弱い結果となると2.84%付近まで低下し、ほぼ「いって来い」。米株価もダウ平均が安寄り後にプラス圏に戻すなど、債券・株式など米金融市場は全般的に方向感が定まらなかった。
 ユーロドルはロンドンタイムに1.36ドル付近のもみ合いを下放れてからの流れを継続し、1.3555ドルまで下落幅を広げた。ポンドは強い英小売売上高を好感し堅調に推移しており、対ユーロでのポンド買いが0.82ポンド半ばまで進み、ユーロの重しとなっている。ユーロ円も141.34円まで下落。一方でポンドドルは1.64ドル台での底堅さを維持した。ポンド円も、円買いが強まるなかにおいても反落幅は限定的だった。ロンドンタイムの170円前半から171.88円までの上昇幅縮小は、171円前半までにとどめた。スイスフラン(CHF)はユーロ同様に軟調で、ドルCHFは0.9096CHF、CHF円は114.64円のCHF安値をつけた。
 ドル円は104円前半で小動き。クロス円で円買いが強まり、ドル円も本日のレンジ下限104.20円に近づく場面はあった。しかし対ユーロや資源国通貨でドルが相対的に強含んでいたことから、ドル円の安値更新も回避された。
 資源国通貨は全般的に軟調。豪・加雇用市場の不振を背景に、豪ドルや加ドルは軟調な推移が続いている。豪ドル/ドルは2010年8月安値0.8771ドルを下回り、0.8764ドルまで安値を更新。豪ドル円も91.46円まで下落した。ドル/加ドルは、年初来のドル高・加ドル安水準1.0991加ドルの上抜けや2009年9月以来の1.10加ドルの大台乗せはいまのところ回避できているものの一時1.0982加ドル、加ドル円は94.99円まで加ドル安となった。NZドル/ドルもロンドンタイムにつけた0.8257ドルから0.87ドル後半で多少戻す程度の重い動き。NZドル円は86.08円までじり安だった。