LDNFIX ドル高よりも円安主体、株価上昇を材料視

ロンドンフィックスにかけて、為替相場はドル高よりも円安主体の動き。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院での議会証言を通過し、市場の注目が明日から開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議ならびに21日の参議院議員選挙に移るなかではあるが、本日は米国の主要経済指標が複数発表されるとあって、指標発表後は為替相場な動意づくこととなった。まず米新規失業保険申請件数が予想比改善となったことを受けてドル買いで反応。その後、米7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を大きく上回ったことが発表されたタイミングではドル高もみられたが、むしろ円売りで反応。ドル円の上昇はもとより、クロス円もドル円に連れ高となり上値を試す格好となった。ダウ平均をはじめとした米株の上昇、一方で米債が売られ利回りは上昇するといったようにリスク選好的な動きもドル円・クロス円の動きに寄与したとも推測できる。
円は全面安に。ドル円は複数の米指標の好結果に支えられて上値を試すと100.66円まで上昇。クロス円も、ユーロ円が131.75円、ポンド円は153.04円、豪ドル円は92.20円、NZドル円は79.42円、加ドル円は96.82円まで買い進まれることとなった。
ドルストレートは明確な方向感には欠ける展開。当初はドル主体だったが、徐々に円主体に以降したことからドルストレートは全般的に方向感に乏しく、ユーロドルはドル高先行から1.3070ドルまで下落する場面は見られたものの、その後は1.31ドル近辺での動きに。そのほか、ポンドドルは1.52ドルちょうど前後、豪ドル/ドルは0.91ドル半ばでの動きだった。ドル円・クロス円が上昇基調を鮮明とするなかで、円安主導でドルを含めて主要通貨が上昇したことが、ドルストレートの動きを鈍らせたようだ。
