LDNFIX ドル高、ユーロは1カ月ぶりに1.12ドル割れ

2015年02月27日 01:37

ロンドンフィックスにかけてはドル高。米1月耐久財受注が強めの結果となったほか、消費者物価指数コアが底堅かったことを受け、米国の早期の利上げ期待が盛り返したことが要因。また、ブラード米セントルイス連銀総裁が「ECBの量的緩和はユーロの価値を弱めるだろう」との見解を示したことも、ユーロ安を通じてドル買いを後押しした。
 
米経済指標では、1月耐久財受注が+2.8%と市場予想+1.6%を上回ったほか、振れ幅の大きい輸送用機器を除くベースが+0.3%と前回の-0.9%から改善した。1月消費者物価指数・前月比は、総合が-0.7%へ低下した一方で、同コアは+0.2%と12月から物価が上昇した。その他、新規失業保険申請件数は31.3万件となり、市場予想の29.0万件より悪かった。また、12月住宅価格指数は前月から改善した。
 
ドル円は、ブラード総裁の発言を受けて下値を切り上げる中、強めの米経済指標が後押しとなって、119.40円まで上昇幅を拡大した。一方で、ユーロドルは、ユーロ圏の緩和マネーへの警戒心も加わって、1.1198ドルと約1カ月ぶりに1.12ドル割れを示現した。
 
その他の通貨でもドル買いが優勢となり、ポンドドルは1.5397ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9547CHF、豪ドル/ドルは0.7815ドル、NZドル/ドルは0.7532ドルまでドル高推移。
 
他通貨がドルに対して下落した影響でクロス円もさえない展開。ユーロ円が133.55円と2月5日以来の安値を示現したことを筆頭に、ポンド円が183.60円、CHF円が124.85円、豪ドル円が93.20円まで低下。アジアタイムから堅調だったNZドル円も89円後半へ押し戻された。
 
加ドルも上値が重かった。カナダの1月消費者物価指数がコア・総合とも、市場予想を上回ったことで、買い戻しが先行。ただ、同時に発表された米指標を受けてドル買いが強まったため、その後は次第に上値が重くなった。ドル/加ドルは1.24加ドル前半まで加ドル高が進んだ後に、1.2531加ドルまで加ドルが下落し、加ドル円は95.20円台から95.70円台までの戻りを試したのちに、95.16円まで下げた。