LDNFIX ドル買い継続、ドル円は98円前半に上昇

2013年10月30日 01:45

 NY序盤ではドル買いの流れが継続。米9月小売売上高は総合が-0.1%と、市場予想±0.0%を下回った一方で、コアが予想通りと結果は強弱まちまちとなり市場への影響は限られるなか、ロンドンタイムの流れを引き継ぎ、ドル高地合いが先行した。米8月ケースシラー住宅価格が前年比+12.82%で、2006年初旬以来で最大の上昇幅となったこともドル買いの流れを支援した。しかし、その後に発表された米10月消費者信頼感指数が市場予想を下回る71.2となり、4月以来の低水準となったことを受けて、米長期債利回りが低下し、ドル買いはいったん緩んだが、FOMCを控えて調整のドル買いの流れは継続した。
 ドル円は22日以来の高値となる98.22円まで上値を伸ばした。ユーロドルはノボトニー・オーストリー中銀総裁の「通貨高と共生する必要」、「ECBによる政策金利や預金金利の引き下げは現実的ではない」との発言も後押しに1.3814ドルまで上値を伸ばした後に1.3740ドルまで下値を広げた。また、ポンドドルは1.6031ドル、豪ドル/ドルは0.9486ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9003CHFまでドル高・他通貨安が進んだ。
 一方のクロス円はしっかり。ドル円の上昇や米株高にも後押しされて、ユーロ円は135.19円、CHF円は109.42円まで上値を伸ばしたほか、ポンド円は157円半ば、豪ドル円は93円前半、NZドル円は81円前後まで水準を持ち直した。