LDNFIX ドル買い先行も後が続かず
2014年04月15日 00:14
ロンドンフィックスにかけてはドル買い先行。欧州当局者による通貨高けん制を受けてユーロの上値が重くなる中、好調な米指標結果や同企業業績から米長期金利がもち直したことがドル買いを後押しした。米3月小売売上高は、前月比で市場予想+0.9%に対し+1.1%と、約1年ぶりの大幅上昇となった。また、自動車を除く同指標も前月比で+0.7%と市場予想を上回った。しかし、それ以外に目立った材料がなかったほか、米国の早期利上げ観測の巻き戻しに伴うドル高の調整ムードが根強いことから、ドル買いの勢いは続かず。買い一巡後にドルは上昇幅を失った。
ドル円は、米シティグループの1-3月期決算が予想に反して増益となったほか、米3月小売売上高が好調だったことを受けて、102.03円まで高値を塗り替えた。ただ、米長期金利の上昇が一服する中でドル高の勢いも失速。ドル円は101.70円付近へ反落した。ユーロドルは、ドル円の動きに逆行。1.3808ドルを底値に1.3820ドル付近まで戻した。とはいえ、当局者の通貨けん制発言に対する警戒感もあって、戻りは鈍かった。
一方で、資源国通貨はしっかり。緩和的な金融政策からの脱却期待や、株価の上昇が手掛かりとなって底堅く推移した。豪ドル/ドルは0.9423ドル、ドル/加ドルは1.0943加ドルまで資源国通貨高が進んだ。NZドル/ドルは、対豪ドルでの軟調さから上値を伸ばしきれなかったが、0.86ドル半ばで底堅く推移。クロス円では、豪ドル円が96.01円、加ドル円が93.01円まで高値を更新する場面が見られた。