LDNFIX ドル買い優勢、9月QE縮小開始期待で

2013年08月14日 01:13

 ロンドンフィックスにかけては、ドル買い優勢。注目されていた米小売売上高では、自動車・ガソリン・建設資材を除く売上高が好調となったことから、米当局が9月にも米量的緩和(QE)縮小に踏み切る可能性が強まったことが手掛かりとなって、ドルが買われた。関連市場では、米長期金利が2.7%台を回復したほか、米株や大証日経平均先物はさえない展開となった。
 ドル円は、米小売売上高の結果公表後に米長期金利が2.7%付近へ上昇したことから上方向を試す動きが強まり、98.27円までレンジ上限を広げた。買い一巡後は、クロス円が伸び悩んだことで上値は抑えられたが、ドル高の流れから底堅い展開が続いた。
 ドルストレートは上値の重い動きに。ユーロドルは1.3233ドル、豪ドル/ドルは0.9074ドル、NZドル/ドルは0.7935ドル、ドル/加ドルは1.0349加ドルまでドル高・他通貨安が進んだ。
 またクロス円は、高値から反落。日本の法人税引き下げ観測を材料に東京タイムから続いた上昇の流れが、ドル高を受けて小休止した。ユーロ円は、ユーロドルが下げ幅を広げたことから、ロンドンタイム午前につけた130.46円を頭に130円割れまで押し戻された。その他のクロス円も、ユーロ円と同様に上昇幅を縮めた。
 こうしたなかで、比較的底堅さを見せたのがポンド。特段材料はなかったものの、英10年債利回りが2011年10月以来の高値水準をつけたことで、金利の先高期待が意識された可能性はある。ポンドドルは1.5427ドルまで下げる場面はあったが、ユーロポンドでポンドが急伸したことをきっかけにして1.5515ドルまで急反発した。またポンド円も、ポンドドルの上昇に連れて152.18円まで上昇した。ただ、積極的にポンドを買い進めるだけの材料は少なく、上昇幅は限定的だった。