LDNFIX ドル買い一服、ドル円は104円前半へ反落

2014年01月22日 01:24

 ロンドンフィックスにかけては、ドル買いが一服。序盤こそ、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の規模が100億ドル縮小されるとの報道が尾を引きドル買いが先行した。しかし、この話題も昨年末のバーナンキFRB議長の会見内容をもとにした話とあって、今月の米雇用統計のさえない内容を踏まえれば、来週の会合に向け予断を許さない状況に変わりがなく、ドル高の流れは徐々に緩和した。また、2.86%まで上昇した米10年債利回りが2.83%付近まで上昇幅を縮めたこともドル買いの勢いを後退させた。
 ドル円は、104.70円付近から104.20円付近まで低下した。ドル円がじりじりと水準を下げたほか、高寄りしたダウ平均が、前日比マイナス圏へ値を沈めたことも重しとなって、ユーロ円は141.03円、スイスフラン円は114.21円、加ドル円は94.88円までそれぞれ日通しの安値を塗り替えた。また、豪ドル円は91.80円付近、NZドル円は86円後半で上値が重くなったほか、序盤に172.37円の本日高値をつけたポンド円も、買い一巡後は171円半ばまで反落した。
 ドルストレートは底堅さを維持しつつも、対円の動向で上値も限定的。ドル高の調整が下支えとなり、ユーロドルは1.3517ドルを安値に1.35ドル半ばまで反発した。また、ポンドドルは、対ユーロでのポンド高も手掛かりに1.6486ドルまでレンジ上限を広げた。しかしクロス円が伸び悩んだことで、ユーロドルやポンドドルの上昇幅は限定的だった。そのほか、最近のさえない経済指標を受け、カナダ中銀の緩和的な金融政策への期待が強まっていることから、2009年9月以来の加ドル安水準をつけたドル/加ドルも、1.09加ドル後半まで加ドルが買い戻されるのがせいぜいだった。