LDNFIX ドル買いは一過性、米株上昇で様相一変

2014年02月12日 01:39

 ロンドンフィックスにかけて、為替相場は上下に振れる動きに。本日の注目材料となっていたイエレンFRB議長の下院金融サービス委員会での議会証言については「慎重ながら緩和縮小を継続していく可能性は高い」との内容が示されたことから、当初はドル買いで反応しドル円は上昇、それにつれてクロス円も上値を試す展開となった。ただ、さらに踏み込んだ発言が見られなかったこともあってかドル買いは一過性のものにとどまると反転する格好に。ただ、米株が寄り付きダウ平均が堅調な推移を示すと様相は一変し、今度はドル売り地合いが色濃い相場となるなど、FRB議長の議会証言以降は市場は方向感を見極めながら大きく動意づくこととなった。
 ドル円は買いが先行。前述した通り、FRB議長の発言後はドル買いが優勢となったことからドル円は102.68円まで上昇。ただ一過性のものにとどまるとその後は反落したものの、ダウ平均の堅調地合いが支えとなって102円前半ではしっかりとした推移となった。クロス円はドル円の振れに連動する形となったが、特にオセアニア通貨は米株の上昇が堅調になるほどしっかりと推移し、豪ドル円は92.76円、NZドル円は85.55円まで買い進まれた。そのほか、ユーロ円は139.28円を安値に本日高値圏となる140.20円台まで戻したほか、ポンド円は169.00円まで反発した。
 ドルストレートは、イエレンFRB議長の証言を受けてドル買いが先行し、ユーロドルは1.3630ドル、ポンドドルは1.6392ドルまで下落したが、その後は持ち直す展開に。また、オセアニア通貨は対円と同じく米株の上昇が後押しとなり、豪ドル/ドルは0.9048ドル、NZドル/ドルは0.8344ドルまで買い進まれた。そのほか、ドル/加ドルも1.1027加ドルまでドル売り・加ドル買いが進んだ。