LDNFIX ドル安、米中古住宅販売のトレンド回帰はまだ先
2013年12月31日 01:27

ロンドンフィックスにかけての為替市場では、全般的にドル売りが優勢だった。ユーロドルについては先週末に一時急速に上値を伸ばした余韻が残っているようだ。欧州中央銀行(ECB)の追加利下げの有無に焦点が当てられており、追加利下げ観測がやや後退しユーロドルをサポートしているとの見方があるが、ユーロ圏は低金利政策が最も長期化する可能性があり、ユーロ高・ドル安の流れについては季節的なフローやユーロの短期金利上昇が背景となっていると考えたほうが妥当だろう。資源国通貨では豪ドルや加ドルなどドル安基調が目立っている通貨に買い戻しが入ったようだ。四半期末・年末で調整が入り安い。ドル円は105円前半で弱含んでいる。
本日発表された米11月中古住宅販売保留件数指数が市場予想ほど伸びなかったこともドル売りの背景。本指数は今年5月まで順調に上昇していたものの、その後は低下基調となっており、今回もさえない結果だった。米中古住宅販売が増加トレンドに戻るのはまだ先になりそうだ。
ユーロドルは1.3816ドル、ポンドドルは1.6529ドル、豪ドル/ドルは0.8911ドル、ドル/加ドルは1.0661加ドルまでドル安推移。ドル円は105.02円まで弱含み。米長期債利回りは2.974%まで2bp程度低下している。
クロス円ではユーロ円が145.11円まで強含み。資源国通貨に買い戻しが入ったことで、加ドル円は98.51円、豪ドル円は93.58円、NZドル円は86.10円まで底堅く推移。ポンド円は173円半ばでしっかりとしていたが、本日これまでの方向感は限定的。
