LDNFIX ドル売り優勢 米雇用統計受け緩和継続の観測
2013年10月23日 00:33
NYタイム午前は、米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想の増加幅を下回ったことや米長期金利の低下を受け、ドル売りが優勢となった。失業率が7.2%へ低下したことに対する反応は特に目立たなかった。ユーロドルは2月1日につけた1.3711ドルを上抜け年初来高値を更新し、2011年11月以来の高値1.3786ドルまで上昇した。一方でドル円は97.86円まで売りが先行。しかしユーロ円がユーロドルの動きに追随し135.52円まで上昇するなどクロス円での円売りが支えとなり、逆に98.49円まで上昇した。日経平均先物の買いが強まったことや、米株の底堅い動きも支えとなった。ただ、ドル売り圧力は続き、ドル円もその後は98.10円前後へ押し戻された。さえない米雇用統計の結果を受けた米金融緩和策継続の思惑から、米10年債利回りは一時7月24日以来の低水準2.518%(-0.084)まで低下した。
対他通貨でも幅広くドル売りが優勢で、ポンドドルは1.6229ドル、豪ドル/ドルは0.9731ドル、NZドル/ドルは0.8546ドルまで高値を更新。ドル/スイスフラン(CHF)は0.8941CHF、ドル/加ドルは1.0271加ドルまでドル安・他通貨高となった。クロス円は一段高で、ユーロ円が2009年11月以来の高値135.51円まで一時上昇したほか、豪ドル円が6月5日以来の高値95.71円、ポンド円は159.56円、NZドル円は83.98円、スイスフラン(CHF)円は109.75円、加ドル円は95.74円まで高値を更新した。ただ、米株価が寄り付き後の上昇の勢いを幾分弱めると、ユーロ円が135.10円付近、ポンド円が159.10円付近、豪ドル円は95.10円台まで上げ幅を縮小するなど、クロス円の上昇も一服した。