LDNFIX ドル売り傾斜も、焦点は明日のFRB議長証言
2013年07月17日 00:51
ロンドンフィックスにかけて、為替相場はドル売りに傾斜。米国経済指標が多数発表され、米6月消費者物価指数や同設備稼働率は市場予想を上回り、同7月NAHB住宅市場指数は2006年以来の高水準を示現するなど、全般的に強い内容となった。ただ、市場は17-18日に行われるバーナンキFRB議長の議会証言に焦点を移しており単独の米国経済指標の結果に一喜一憂するような状況は見られず。むしろ明日のFRB議長証言において、先日の講演で述べられたようなハト派色を強めた内容を再び示すのではとの警戒感もあってか、ドル売りに傾斜する場面が見られた。
ドルストレートはレンジこそ限定的ながらも底堅さ示す。米国経済指標の結果への反応は乏しかったが、FRB議長の議会証言への思惑などもあってかドル売りに傾斜し、ユーロドルは1.3156ドルまで上昇。そのほか、ポンドドルは本日高値1.5129ドルに迫り、豪ドル/ドルも0.9238ドルまで上昇した。またドル/加ドルも1.0384加ドルまでドル売り・加ドル買いが進んだ。
一方、ドル円に関してはドル売りに傾斜するなかで上値の重さが目立つ展開で、いったんは底堅さを示し持ち直す場面も見られたが、ドルストレートが上昇するにつれて再び下押すと、本日安値99.24円に迫る場面もあった。
クロス円はドル主導の展開のなかで動意は限定的。ユーロ円は130円半ば、ポンド円は150円前半、豪ドル円は91円後半で推移。加ドル円は対ドルでの加ドル上昇が後押しとなり95.70円付近まで戻したが、東京タイムからのレンジは50p程度と小動きの域を脱するには至らなかった。