LDNFIX ドル売りに傾斜、予想下回る弱い米小売指標に反応

2013年07月16日 00:23

 ロンドンフィックスにかけてはドル売りに傾斜。米6月小売売上高の予想比悪化を背景にそれまでのドル高の巻き戻しが入り、ドル円は反落、ドルストレートは反発する格好に。ただ、同時に発表された同7月NY連銀製造業景況指数が市場予想を上回る好結果となったことや前後するがシティグループの4-6月期決算発表が予想を上回るなど強弱入り混じるなかでドル売りも限定的だった。なお、相場への影響は見られなかったが、17日に予定されているバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院での議会証言については、事前原稿の公表が現地時間17日午前8時30分(日本時間17日21時30分)に変更された。これまでは議会証言が始まる同午前10時(同23時)に公表されていた。
 ドル円は押し戻される。欧州勢参入後のドル高・円安局面が落ち着き、米指標発表後は伸び悩むと反落。米10年債利回りの急低下も重しとなり、ドル円は100円の大台をあっさりと割り込むと99.80円台まで下押した。一方ドルストレートは戻りを試す流れに。ドル高の巻き戻しが入るなかで、ユーロドルは1.2992ドルを本日安値に1.30ドル半ばまで反発。そのほか、ポンドドルは1.51ドルちょうど近辺まで戻し、豪ドル/ドルは0.91ドルの大台を回復させた。またドル/加ドルも1.0441加ドルまでドル買い・加ドル売りが進んだ後は戻りを試し、1.04加ドルの大台を割り込む場面も見られた。
 クロス円は、ユーロ円は130円前半、ポンド円は150円後半、豪ドル円は90円後半、NZドル円は78円ちょうど前後で推移。比較的しっかりとした動きとなったものの明確な方向感を示すまでには至らなかった。