LDNFIX ドル売り、ユーロ圏・米国経済指標の強弱も影響
2014年01月24日 01:13
ロンドンフィックスにかけては、ドル売り・ユーロ買いが優勢。欧州タイムに発表されたユーロ圏と主要国の仏・独PMIが市場予想を上回ったためユーロは一段高となっていたが、NYタイムに入ると米国の主要経済指標が発表され、新規失業保険申請件数は予想比で好結果となったものの、シカゴ連銀全米活動指数が予想を大きく下回ったことを受けて米債利回りが低下幅を広げるなかで、ドル売りに傾斜。さらに、相次いで発表された住宅指標の弱さも相まって米債利回りがさらに低下するなかでドルは一段安となり、対円・対ユーロを中心に動意づいた。そのほか材料のあったところでは、加ドルが強い小売売上高の結果を受けて買いに傾斜する場面こそ見られた。ただカナダに関しては、つながりの強い米国の経済指標の内容が芳しくないなかにおいて買い上がっていくには材料不足の感も否めなかった。
ドル売りが強まる。ドル円は米債利回りの低下に沿って下げ幅を広げる展開で、直近安値となる1月20日に示現した103.87円をあっさりと割り込むと103.49円まで下落した。また、ユーロドルはユーロ圏と米国の経済指標のコントラストの違いからユーロ買い・ドル売りが強まり1.3686ドルまで上昇した。そのほかのドルストレートは、ポンドドルは1.6635ドル、NZドル/ドルは0.8338ドルまで買い進まれたが、豪ドル/ドルは東京タイムに発表された中国1月HSBC製造業PMI・速報値の弱い内容が尾を引く格好で0.88ドルちょうど近辺では上値が重く押し戻された。
クロス円は売りが優勢に。ドル円の下落に連れる展開で、ユーロ円が142.42円を高値に141.50円水準まで押し戻されたほか、ポンド円は171.86円、豪ドル円は90.87円、NZドル円は86.18円まで下押した。
最後に加ドルは好調な指標を背景に買いが優勢となったものの、それでも勢いは限定的で、ドル/加ドルは1.11加ドル前半、加ドル円については92.99円まで反落した。