LDNFIX ドル円急落、ウクライナ情勢めぐる懸念で

2014年04月16日 00:55

ロンドンフィックスにかけてドル円は急落。NYタイム早朝は、好調な米企業決算を受けて株価が続伸スタートとなったことから、ドル円も買いが先行した。しかし、ウクライナ情勢に対する不安心から米国の主要株価指数がマイナス圏へ沈んだことで、ドル円も一転して下げ幅を広げた。安全資産とされる米国債にも買いが入り、10年債利回りが2.61%前後まで下げたこともドル円の重しとなった。ウクライナ軍が、親ロシア派が占拠する政府庁舎に突入したとのニュースが流れたほか、ウクライナ政府がウクライナ・クラマトルスクで露空挺部隊を確認したとの報道が伝わった。
 序盤の株高の動きに連れて一時102.00円まで上昇幅を広げていたドル円は、リスク回避ムードが強まると101.55円まで急落した。クロス円もドル円の下げに引っ張られて上値が重くなり、ポンド円は170.68円を頭に170円割れまで押し戻された。
 一方で、ユーロドルはもち直す格好に。ドル円の下落で幅広い通貨に対してドル安が進んだことから、ユーロドルは1.3833ドルまでレンジ上限を拡大。ポンドドルも1.6749ドルまで上昇幅を広げた。この間、オセアニア通貨は軟調地合いを継続。明日発表される中国1-3月期GDPなどの一連の経済指標や、NZ1-3月期消費者物価指数に対する警戒感が上値を重くした。豪ドル/ドルは0.9337ドル、豪ドル円は94.84円まで下げ幅を拡大した。NZドルも豪ドルに連動して下落。NZドル/ドルは0.8626ドル、NZドル円は87.67円まで下げた。