LDNFIX ドル円は104円前半 米指標の強さ続かず
2014年01月17日 01:29
NYタイム序盤はドル売り・円買いが先行した。昨日までのドル円の底堅い動きは105円の大台回復を目前に足踏み。104円後半で高値もみ合いとなるなか、次第に調整が強まった。米株式寄り付き前発表の米金融機関の10-12月期決算発表では、ゴールドマン・サックス・グループが1株当り利益4.60ドルと市場予想の4.18ドルを上回ったものの、前年同期から約2割の減益。シティグループは費用削減などにより前年度期比で2割増益だったが、調整後1株利益は0.82ドルとなり市場予想の0.95ドルを下回った。昨日までの米金融機関の決算と異なり、強さが感じにくい内容だった。また、米新規失業保険申請件数は市場予想の32.8万件をやや下回る32.6万件だったが、失業保険継続受給者数は303万人と市場予想の285万人や前週の285.6万人より悪化。米12月消費者物価指数は前月比+0.3%とガソリンの上昇で半年ぶりの大きな伸びとなったものの、コアは+0.1%と緩やかな伸びを継続。前年比では+1.5%、コアは+1.7%とFRB目標の2%を恒常的に下回るインフレ率を示している。米10年債利回りは2.88%付近から一時2.84%割れまで低下し、ドル売りが進んだ。ドル円は一時104.15円まで売られた。
クロス円も調整を進めた。ドル円での円買いが落ち着いた後も、ダウ平均が下落幅を広げるなど米株価の動きを嫌気し、下値を広げた。ユーロ円は141.77円、ポンド円は170.21円、スイスフラン(CHF)円は114.97円まで下落。資源高通貨も軟調で、豪ドル円は91.63円、NZドル円は86.64円、加ドル円は95.31円まで水準を下げている。
対ドルでは、各通貨が米金利低下とともに買い戻されたものの、米金利の低下が落ち着くと反落。クロス円の軟化も相まって動きが重かった。ユーロドルは1.36ドル付近から1.3650ドルまで反発したものの、再び1.36ドル付近へ押し戻されて「いって来い」。ロンドンタイムにはノワイエ仏中銀総裁の「必要なら追加措置の用意ある」との発言も伝わっていた。ポンドドルも1.6383ドルまで上昇後、1.6340ドル付近へ反落。豪ドル/ドルは0.8777ドルを安値に0.88ドル台を回復したものの伸び悩んだ。引き続き豪雇用統計の弱さも重しとなっている。NZドル/ドルも0.83ドル割れから0.83ドル前半へ戻す程度で上値が重かった。