LDNFIX ドル円 強い米指標受け5月以来の102円台
2013年11月28日 01:08
NYタイム序盤の為替市場では、強い米経済指標を受け、ドル円は5月29日以来の102円台まで上昇した。日本時間22時30分発表の米新規失業保険申請件数は再び低下基調に戻ったことが好感された一方、米耐久財受注は輸送用機器を除く前月比が予想外のマイナスとなった。ドル円は101.90円まで瞬間的に上値を伸ばした後は伸び悩んでいた。しかし23時45分発表の米11月シカゴ購買部協会景気指数の発表を前に、102.00円に観測されていたオプションバリアをつけにいき、直後に発表の同指標は市場予想ほど低下せず上昇が進行。その後の米11月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値も上方修正され、米10月景気先行指数も強かった。ドル円は102.18円まで上値を伸ばした。
ドル円での円売り加速を受け、ユーロ円も一時138.80円、ポンド円は166.46円まで上昇した。一方でユーロドルは1.36ドル台から1.3580ドル付近まで、ポンドドルは1.63ドル台から1.6270ドル付近まで上昇幅を縮小。一連の米経済指標の強さを受け、ロンドン午前までの欧州通貨高・ドル安が巻き戻された。
豪ドル/ドルは0.9069ドル、NZドル/ドルは0.8116ドルまで安値を塗り替えた。独連立政権の合意や強い英GDPなど好感される材料のあった欧州通貨以上に、強い米指標結果を受けたドル買いの影響を強く受けた。対円でも、豪ドル円は92円半ばから後半、NZドル円は83円ちょうど前後で重く、ユーロ円やポンド円の強さとは対照的だった。