LDNFIX さえない米住宅指標でドル売り、ドル円伸び悩む
2014年02月22日 01:01

ロンドンフィックスにかけて、ややドル売りが優勢となった。この日発表された米1月中古住宅販売件数が462万件で、約1年半ぶりの低水準となった。ユーロドルはウクライナ議会の決定も好感し、1.3759ドルまで上値を伸ばした。ウクライナ議会は大統領の権限を制限し、議会の権力を高める2004年の憲法に回帰することを可決した。また、ポンドドルは一段高となり、1.6725ドルまで高値を更新し、ドル/スイスフラン(CHF)は0.8869CHFまでドル売り・CHF買いが進んだ。NYタイム序盤に売りが先行していたオセアニア通貨も下げ渋り、豪ドル/ドルは0.8952ドル、NZドル/ドルは0.8270ドルを安値に小幅水準を切り返した。ドル円は上値を試す動きが先行し102.82円までレンジ上限を広げたが、ドル売り圧力が強まったことで伸び悩んだ。
クロス円はしっかり。株式市場への低調な住宅データの影響は限られ、ダウ平均がプラス圏で堅調推移となったことや主要通貨が対ドルで上昇したことも支えに、ユーロ円は141.29円、ポンド円は171.74円、CHF円は115.79円まで上げ幅を拡大した。また、豪ドル円は92円前半、NZドル円は85円前後に切り返した。
加ドルは下げ渋る。加12月小売売上高は総合・コアともに市場予想以上の落ち込みとなった一方で、加1月消費者物価指数(CPI)の伸びは市場予想を上回った。懸念されているCPIのディスインフレ傾向が後退していることを手がかりに、加ドルは買い戻しが優勢に。ドル/加ドルは1.1194加ドルを頭に1.11加ドル前半まで加ドルの買戻しが進み、加ドル円は91.61円を安値に92円前半に水準を戻した。

