LDN午前 円売り、ユーロは良好なユーロ圏指標に反応薄

2014年03月05日 20:12

ロンドン午前の為替相場では、円売りがやや優勢となった。ウクライナ警戒感が緩和されたことを背景としたドル円・クロス円も巻き戻しが継続。ヤツェニュク・ウクライナ首相は「ウクライナの財政は困難な状況にある」、「近日中にEUが支援策を公表することを望む」と述べているが、手がかりにはならなかった。ドル円は102.44円まで上値を伸ばし、2月27日の高値102.45円に接近した。また、クロス円も強含み、ポンド円は170.92円、加ドル円は92.47円、NZドル円は86.17円までレンジ上限を広げた。豪ドル円も91円後半でしっかり。関連市場では、主要欧州株が小幅安水準で動意が鈍かったほか、大証225先物はプラス圏で堅調な動きとなった。
 ユーロは重い動き。本日発表されたユーロ圏の景況指数や小売売上高は良好な結果となったが、ユーロは反応を示さず、明日のECB理事会での追加緩和が警戒されている。ユーロドルは1.3707ドルまで下押し、ユーロ円も140.78円を頭に140円前半に押し戻されるなど伸び悩んだ。ポンドドルは小じっかリ。値動きは限定ながら予想比強めの英2月サービス業PMIを受けて1.6694ドルまで上値を伸ばした。また、NZドル/ドルは根強い利上げ観測を支えに0.8413ドルまで上昇した。