LDN午前 ユーロ反落、弱めの指標結果と周縁国情勢で
2014年02月20日 21:01

ロンドンタイム午前は、控えめな欧州主要国の景況感を受けてユーロが下落。またウクライナ情勢の混乱も、ユーロの上値を重くした。この日に発表された仏2月サービス業PMI・速報値は46.9と市場予想や1月分の実績から低下した。また、独2月製造業PMI・速報値は予想56.3を下回る54.7となった一方で、独2月サービス業PMI・速報値は55.4と予想53.4を上回った。そのほか、ユーロ圏2月総合PMI・速報値は52.7(予想 53.1)、同製造業PMI・速報値は53.0(予想 54.0)、同サービス業PMI・速報値は51.7(予想 51.9)だった。
ユーロドルは、序盤に1.3764ドルまで高値を更新したが、独1月生産者物価指数が12月から低下しECBの追加緩和が意識される中、仏・独PMIの結果を受けて1.3685ドルまで下げ幅を広げた。ユーロ円も、米・中のさえない指標結果から金融市場全体でリスク回避が意識される中で、欧州経済に対する不安も加わって139.20円まで下落した。ただ、景気の拡大・縮小の別れ目である50をおおむね維持するなど、景気後退を意識させるほど悪い結果でもなくユーロの下げ幅は限定的。売り一巡後は、ユーロドルは1.37ドル前後、ユーロ円は139円半ばへ戻した。またドル円は、ユーロ円の下落幅拡大局面で101.67円までレンジ下限を広げる場面があった。
そのほかでは、オセアニア通貨は底堅い展開に。ユーロクロスを通じたユーロ安・他通貨高に下支えられたほか、売りが先行した欧州の主要な株価指数が、後半に下げ幅を縮めるなど、リスク回避ムードがさほど強まらなかったことから、豪ドル/ドルは0.89ドル後半まで戻し、NZドル/ドルは0.8294ドルまで上昇幅を広げた。また、豪ドル円は91円半ば、NZドル円は84円半ばまで戻してもち合った。

