LDN午前 ポンドは指標を受けて上下動、他通貨は小動き
2014年02月21日 20:48
ロンドン午前の為替市場では、ポンドが英経済指標を受けて上下にレンジを伸ばしたものの、それ以外は目立った動きは見られず。全体的には、方向感の限られた値動きが続いた。本日発表された英1月小売売上高(自動車燃料含む)は、-1.5%と市場予想-1.0%を下回った。また、同時に発表された英1月財政収支は64億ポンドの黒字と、前回の90億ポンドの赤字から収支が改善した。
ポンドは上下動。ポンドドルは、序盤に買いが先行した後は指標発表を控えた調整売りに押されて上値が重くなる中、予想比弱めの小売データが後押しとなり1.6613ドルまでレンジ下限を広げた。ただ、発表前から売られていた反動や同時に発表された月次財政収支を好感した買い戻しが入り、ポンドドルは1.6689ドルまで反発するなどやや荒っぽい展開となった。序盤に170.99円高値をつけて以降は上値を切り下げていたポンド円も、指標後に170.13円まで下落する場面があった。またユーロドルは、ポンドドルの動きに逆行。ユーロポンドでのユーロとポンドの相反する動きがそのまま、ユーロドルの動向につながった。ユーロドルは1.3725ドルまで上昇後に1.3705ドル付近まで反落した。
この間、ドル円は材料難から102円半ばでのもち合いが続いたほか、売りが先行した加ドル円は91.69円まで下げた後は91円後半で下げ渋るなど、各通貨の方向性は定まらなかった。他の金融市場でも、主要な株価指数は前日終値付近で小動きだったほか、米長期金利が2.75%付近で横ばいとなるなど、落ち着いた動きが続いた。