EU イタリア14年予算案、EU財政ルール違反の恐れ
 
           
              2013年11月15日 22:46    
              									
              
	 
	 
		
		      
                        
                			
              
              
                      
            
          
        
	欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は15日、イタリアとフィンランドの2014年予算案について、EUの財政ルールに違反する恐れがあるとの見解を示した。フランスとスペイン、オランダについてはかろうじて同ルールを順守しているとした。欧州委がユーロ圏加盟国の予算案を、各国議会に提出される前に審査するのはこれが初めて。EUのルールは加盟国に、政府予算が均衡または黒字になるまで財政赤字を削減し、債務を低下させることを求めており、これを明確に違反している場合は修正を要求することができる。政赤字をEUが上限とする対国内総生産(GDP)比3%内に抑えると同時に債務水準を低下させた低成長国に対しては、ルールの適用である程度の猶予が認められる。
	イタリアは欧州委に猶予を認めるよう求めたが、債務水準が上昇しているとして欧州委はこれを拒否した。イタリア予算について欧州委は声明で、「2014年予算案がルールを順守していない恐れがある」と指摘。「特に、2014年の債務削減基準に適合していない」とした。
	フランスについては、2014年の予算案はEUルールに沿っているが、わずかのミスも許されないとした。また、同国の構造改革は「わずかしか進展していない」と断じた。ルクセンブルクとマルタも財政ルール違反の恐れがある国と断定された。
      								      		
              					
              
              
              
              					
              
              
              
                        