NY為替概況 株安・債券高で、ドル円102円大台割れ
2014年03月27日 06:19
NYタイムの為替相場ではやや円買いが優勢となった。この日発表された米2月米耐久財受注は前月比で市場予想を上回る+2.2%となり、3カ月ぶりのプラスに転じたが、輸送用機器を除いたコアは市場予想に届かず、前回1月分は総合・コアともに下方修正されたこともあり、市場の反応は限定的。続伸スタートとなったダウ平均はオバマ米大統領の「ウクライナでのロシア行為、糾弾は必至」、「国際社会の秩序が試されている」などの発言が伝わり、ロシアへの追加制裁が警戒されるなか、マイナス圏に転じた。また、米10年債利回りが2.684%まで低下基調を強め、株安・債券高を背景にリスク回避の円買いが優勢となった。前日同様に102円半ばで伸び悩んだドル円は102.48円を頭に下落し、19日以来となる102円大台割れで101.87円まで下押した。ドル円の下落につられ、クロス円も売りが強まり、ユーロ円は140.50円、スイスフラン(CHF)円は115.21円まで下押し、NZドル円は88.30円から87.60円まで反落した。また、ポンド円は169.69円を高値に169円付近、豪ドル円は94.70円から94円付近まで押し戻された。
対ドルでは、ユーロ以外の主要通貨は堅調。豪ドル/ドルはスティーブンスRBA総裁の講演内容が引き続き意識され、0.9245ドルまで上値を伸ばし、NZドル/ドルは0.8620ドル、ドル/加ドルは1.1081加ドルまで資源国通貨高・ドル安となった。また、ポンドドルはユーロポンドでユーロ売り・ポンド買いが続いたことも支えに、1.6597ドルまで上値を伸ばし、1.66ドル大台回復を迫った。一方のユーロドルは弱含んだ。資源国通貨やポンドに対し、売りが強まるなか、ユーロドルは1.3776ドルまで下押し、戻しの鈍い動きが続いた。