NY為替概況 ドル円103円大台接近、ユーロは反発
2014年03月29日 07:53

NYタイムの為替相場では、円が全面安。欧州株の上昇や堅調な米指標を好感した米株は反発し、ダウ平均は一時前日比で150ドルを超える水準まで上げ幅を拡大した。また、米10年債利回りは2.730%付近まで上昇し、株高・債券安を背景に、リスク選好地合いが強まった。この日発表された米指標では、2月個人所得・同個人消費支出が前月比でともに市場予想通りの+0.3%となったが、個人消費は過去3カ月で最大の伸びとなり、米3月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値はわずかながら速報値から上方修正された。ドル円は102円半ばのストップロス買いを巻き込んで、102.98円まで上値を伸ばし、3月12日以来の103円大台に接近した。クロス円も全面高。ユーロ円は141.67円、ポンド円は171.32円まで上値を伸ばした。連日堅調の資源国通貨は一段高。加ドル円は93.15円まで上値を伸ばしたほか、豪ドル円は95.24円、NZドル円は89.20円まで上げ幅を拡大し、それぞれ昨年10月、2007年11月以来の高値をつけた。
対ドルでは、ユーロが反発。独3月消費者物価指数・速報値は前月比・前年比でともに市場予想を下回ったが、ユーロ圏デフレリスクへの思惑からのユーロ売りの動きは見られなかった。ウクライナ政府が国際通貨基金(IMF)と140億ドル超の財政支援に合意したことなどを好感し、ユーロドルは1.3774ドルまで買い戻しが優勢となった。また、堅調な英景気を支えに、ポンドドルは1.6651ドルまで上値を伸ばした。今週に入って強含んだ資源国通貨は対ユーロで、ユーロの買い戻しが進んだことも重しとなり、上昇は一服。豪ドル/ドルは0.9238ドル、NZドル/ドルは0.8651ドル、ドル/加ドルは1.1078加ドルまでややドル買い・資源国通貨売りが進んだ。
