NY市場見通し ダウは16000ドル付近のフシを意識できるか
2014年03月14日 20:50
今晩の米国市場は前日の大幅安の流れに続き、弱含む公算が大きい。22時55分(日本時間)に発表予定の 3月ミシガン大学消費者信頼感指数の結果で動意が強まる場面も想定されるが、ウクライナ情勢をきっかけとした世界的な緊張感などが市場を支配しており、好材料に素直に反応しづらいだろう。
一方、ダウ平均は16,000ドル付近では下げ渋る可能性が高い。昨年11/29高値(16,174ドル)~12/12安値(15,703ドル)までの下げ幅となる約471ドルの値幅を、3/7高値(16,505ドル)から同値幅下げた水準が16034円どころとなり、次の戻り相場への分岐点になりやすいとみられる。
13日のNY株式相場は大幅安。中国の景気減速やウクライナ情勢をめぐる世界的な緊張感の高まりを嫌気し、次第にポジション調整が意識された。ダウ平均は前営業日比231.19ドル安の16108.89ドルで終了した。
寄り付き直後は、米2月小売売上高が+0.3%と市場予想(+0.2%)を上回ったことや、週間の新規失業保険申請件数が31.5万件と予想(33.0万件)よりも減少したことなどが好感された。ダウ平均は一時16400ドル台を回復する場面があったが、伸び悩み次第に戻り売り優勢に。中国の景気減速が改めて意識されたことや、ウクライナ情勢の緊迫による世界的な緊張感の高まりを警戒するムードが売り圧力を強める結果となった。ダウ平均は2月3日以来の大幅な下げとなり、約1カ月ぶりに25日移動平均線を割り込んだ。
NASDAQは前営業日比62.91ポイント安の4260.42ポイント、S&P500は前営業日比21.86ポイント安い1846.34ポイントで取引を終えた。