NY市場 ECB前に独国債利回りの下げも一服 国債購入期待もハードルは高い

2014年09月03日 01:00

ユーロドルは相変わらず上値の重い展開ではあるが、きょうは下げも一服といったところのようだ。きょうは一時1.3110近辺まで値を落としていたが、1.31台は維持している。
 
木曜日のECB理事会を前に、きょうはドイツ国債の利回りの下げも一服しており、ユーロも呼応した動きとなっている。
 
ECB理事会については、利下げを含めて様々な憶測が出回っているが、概ね政策は変更無しというのがコンセンサスのようだ。
 
これ以上の利下げはあまり効果がないと思われ、市場の注目は量的緩和(QE)に集まっている。国債の購入によるQEというのが市場が最も期待するところだろうが、ハードルは高い。今年初めにドイツ憲法裁判所はECBの国債購入に関して「責務を超えており、財政ファイナンス禁止に抵触すると推定する重大な理由がある」としていた。最終的な判断は欧州司法裁判所(ECJ)に付託されており、現在は係争中といった状況。ABS購入なども想定されるが、規模がさほど大きくはなく、その効果が疑問視される。
 
その辺も踏まえて、政策変更が無かったとしても、ドラギ総裁の会見は要注目となろう。
 
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