NY市場 調整的なドル買い・円買い進む

2013年12月18日 05:50

 NYタイムはドル買い・円買いが優勢。本日発表された米経済指標からは、今月のFOMCでの量的緩和(QE)縮小の決め手となる材料は出なかったが、同時に縮小開始の選択肢も完全に消えなかったことから、引き続き結果を見据えたポジション調整の流れが継続した。足もと上昇のスピードが速かったユーロやポンドがさえない展開となったほか、米国との金融政策の温度差を意識して豪ドルにも売り圧力が増した。関連市場では、米株価は前日終値を下回りながらも落ち着いた推移となったほか、債券利回りも同様に前日から大きく動いておらず、金融市場の方向性は定まりづらかった。
 米消費者物価・コアは年前比で+1.7%と前月から横ばいと、FRBのインフレ目標である2%には届かなかった。
 ユーロドルは下落基調が継続し、前日安値を割り込んで1.3723ドルまで下げ幅を拡大。ユーロ円も140.97円と11日以来の安値水準をつけた。ポンドドルは1.6220ドル、ポンド円は166.58円までレンジ下限を広げたほか、豪ドル/ドルは8月5日以来の安値水準となる0.8882ドルまで急落した。豪ドル円も91.24円まで連れ安となった。
 ドル円も軟調。クロス円主導で円高が進んだことから、昨日安値を下回る102.54円まで下落した。